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非現実の王国で

きょう観た展示

2010年文化庁メディア芸術祭

なんやかんやで毎年行ってるけど毎年混み混みでゆっくり観られない。
今年一番印象に残っているのは「NIGHT LESS」という映像作品。

作品概要
全編がGoogleストリートビューのイメージだけで構成されたロードムービーネブラスカ、千葉、アラスカ、ポルトガルマルセイユを舞台に国を越えて物語は繰り広げられていく。そこには決して夜は訪れない。前半は作家本人のアフレコ、後半はYouTubeの音声などを使用して構成。撮影せずにつくられた映画は、果たして「映画」といえるのだろうか(11分36秒)。

要するにGoogleストリートビューの写真を繋ぎ合わせ、そこにアフレコ入れたりYouTubeの音声をのせた「映画」作品。なんだけどストーリーと構成が「映画」的なので映画として観るに違和感がない。アイディアから一歩踏み込んだ作りに説得力を感じた。

東京都写真美術館3展

最近またちょっと写真熱が高まっているのもあり、スナップ写真の特集を観に行った。つもりがついでに観た3Dの展示が一番面白かった!ほとんどが3D写真のメカニズムおよびそれを実現した技術の歴史、に関する展示だったんだけども、その歴史において、3Dの写真というものは「奇術」的な側面が強かったんだな。3Dで映像が観られるTVがブームの昨今、なーんかうさんくせーなと思ってしまうのはその文脈にあったからなんだな、と妙に納得してしまった。

ちなみにスナップ写真の特集観た感想は、ニューヨークは写真に撮られがちだということだ!ということもあってこの前のニューヨーク写真を漁ってみたのです。