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非現実の王国で

'12/2/25 DEVILOCK NIGHT THE FINAL@幕張メッセ

あのバンドが7年のときを経て遂に復活ということで思い立って一人参戦してきた。1日目のみ。
運営がヒドイということで当日twitter上が大荒れだったのに怯えつつゆっくり15時頃到着したら全く混んでおらず拍子抜け。中もそんなにひどくないと思った(わたしは)。
見たのはムック→マキシマムザホルモンBACK DROP BOMBBRAHMANHUSKING BEE。お目当てはムックとHUSKING BEE

ムック

まず、最近非V系のフェスにもV系バンドが出演することも増えてきていて*1、ムックはその中でもその「アウェーの場」を最も多く経験しているバンドだと思うんだけど、まあとにかくV系バンドが他のジャンル、しかも今最もアツくてクールとされている<フェス市場>でどのように扱われているか、あわよくば「受け入れられて」いるか以前からずっと見たいと思っていた、のがやっと叶いました。

まずセトリ。

(SE)Chemical Parade / フォーリングダウン / 咆哮 / アゲハ / オズ / メディアの銃声 / ニルヴァーナ / 謡声(ウタゴエ) / 蘭鋳/ リブラ

デビロックナイトらしくゴリゴリの曲・代表曲・暴れ曲を揃えつつ、「メディアの銃声」を入れてきたところには往年のムッカーたちもおおう、となっただろうし、「リブラ」も入ってめりはりのあるいいライブであった。持ち時間は50分くらい(長い)!

またこのアウェーの場で逹瑯が例の赤い振袖+ソバージュ+密室メイク(に近いメイク)という†THE・V系っぽいいでたち†かつ「いつもの」いでたちだったのが胸熱だった。またこの日のこのステージ(メインステージ)、10フィ→LOW IQ→難波さん→【ムック】→マキシマムザホルモン→ワンオク→ブラフ→ハスキン、で並びを見ただけで目眩がするほど感激。

逹瑯がMCで「初めての人も〜」と何度も言い、「蘭鋳」のみなさん座って→ジャンプ!のくだりで、逹瑯がそこにいた客を全員座らして(前エリアはほんと全員座っていた)、「みんなやさしい、いいの?ヴィジュアル系だよ?ヴィジュアル系の言うこと聞いていいの?」と煽り、客もそれに応えていたことには本当にぐっと来てしまって涙がちょちょぎれた。

V系バンドが一般的に受け入れられる可能性として、やってることの面白さという点からはまだゴールデンボンバーにも可能性があるかなあと思うけど、音楽的にはムックが一番強いかなと思う(というか受け入れられたら一番嬉しいという希望的観測)。ちゃんとV系のふるまいをしつつ、一般大衆(ここでは<キッズたち>)に受け入れられそうだという可能性(そういった「間口」を広げるという点からも、わたしは最近の「DJ矢口的」ピコピコ路線は大歓迎派だ)。

(観ている瞬間は客多いなあと思ったけどもあとで客観的に考えると)実際そんなに見てる人も多くはなかったんだけれども、他のバンド目当てであろうキッズたちや次のホルモン目当てでわやわや増えてきた人にも受け入れられていた(と思う)のにはそれを感じたし、バンギャとしてという以前に、音楽好きとしてジャンルを超える可能性を見たという意味で、あるエポックを目撃した気分になった。

しかしかっこよかったねー。

デビロクナイトのサイトにある遠藤憲昭と逹瑯のインタビューが興味深い。

逹瑯:うちらがバンドをはじめた頃って、ハードコアやメロコアが地方でもガーってきていて、ヴィジュアル系ファックみたいな時代だったんで、一番偏見を持たれやすいジャンルではあったんですよ。それなのに、何の偏見もないのがびっくりしましたね、一番最初。
遠藤:本人が(笑)。
逹瑯:はい。いいんだ!?って。うちらも別に後ろめたい気持ちもないですけどね。
遠藤:それだよ、後ろめたい気がないからこっちに来てくれたんだと思う。
devilocknightfinal-store.com

今日はここまでで残りはまた近々がんばって更新します。

DEVILOCK NIGHT THE FINAL ~Thank you and Good bye~ @ 幕張メッセ | 邦楽ライヴレポート | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

*1:RIJF/CDJは最近毎回4〜5組のV系バンドが出演。RIJF2011にはJ・Plastic Tree・ムック・雅-MIYAVI-の他、ムック/ミヤが矢口雅哲がDJとして出演。CDJ11/12にはINORAN・D'ERLANGER・雅-MIYAVI-Plastic Tree・MERRYが出演。その他には最近方向性を見失ってる感の強いサマソニ、11年はX JAPAN・ムック・the GazettEが出演したことも記憶に新しいですね。また、比較的硬派な印象のある我らがアラバキには昨年雅-MIYAVI-が出演し(わたしが)騒然となりました。そして我らがゴールデンボンバーも昨年のSET STOCKに出演しています。